例えば、ソフトクリーム屋で、ソフトクリームをお客様に手渡しする時、コーンをカバーする包装紙を持ちながら渡すと、どうしてもお客様がコーンを持つ場所を邪魔してしまう。
そこで、手渡しではなく、専用のスタンドを用意して、お渡しする。すると、お客様のストレスはなくなる。
しかし、いちいちスタンドに入れる手間を煩わしく思うお客様もおられるかもしれない。
お客様の思いは十人十色なのだ。
その都度、対応を柔軟に変えてもいいし、何か他のアイデアを思いつくこともあるだろう。
サービス業は、目に見えない価値を提供するのが仕事なので、常に探究する気持ちがとても大事だ。
そこで、オリジナルの改善が功を奏した時の喜びは何物にも代えがたいものである。
より質の高いサービスを求めて、もっと探究する気持ちが膨らむことだろう。
お釣りの渡し方だってそうだ。
手を添えて丁寧にお釣りを手渡しすることをむしろ不快に思うお客様もいるだろう。
単純に丁寧を究めればそれが正解という世界では全くない。
TPO(時間・場所・場合)はもちろんのこと、目の前におられるお客様は何を一番求めているのかということを常に考えることが大事だ。
それを探究しているうちに、色々な気づきを得られるのはとても楽しいことだ。