仕事をする上で一番大事なことは、その仕事をする自分自身や同じ仕事をするパートナーを一番に考えることだ。
まずは、仕事をする以前に、その仕事を行う者自身が満たされていなければならない。
仕事は、本質的に他者に向けたものではない。
仕事は自分自身のためにするものである。
そして、同じ仕事をするパートナーを第一に考えることである。
そこができていなければ、そもそも仕事として成り立たないのである。
「お客様第一」というのは、本質を見誤る恐れがある。
仕事をする側には、キャパシティがある。そのキャパシティを超えた要求をお客様が求めてきた場合、きちんと自分たちのキャパシティをお客様にお伝えして理解していただかなくてはならない。
その手続きを踏まず、ただただお客様の要求をなんでも聞き入れようとするのは、実はお客様に対して失礼なことだ。
自分たちのキャパシティを超えていることを、あたかもできると誤解させるような振る舞いは、仕事をする自分自身を全く守れていないし、同じ仕事をするパートナーも守れていない。
そうであるからといって、お客様の要求をはじめからできないと決めつけてしまうのもお客様にたいへん失礼な振る舞いと言える。
お客様の要求を自分たちのキャパシティを最大限活用したうえでできる限り叶える姿勢が大事だ。そうでなければ、お客様の納得は得られない。
仕事をする側とお客様双方がウィンウィンになるようなバランスを考えながら取り組まなければならない。