わたしは、Misaki oasis lab代表として独立する前は、重度の障がいのある方の生活支援をする仕事をしていた。
福祉現場は毎日学びの連続でとても刺激的だった。
一体なぜわたしは福祉現場を辞めたのか?
その理由は、福祉業界の課題に直面したからだ。
わたしは、福祉現場で働く中で、一番解決しなければならない課題として、虐待を防止することだと考えた。
ご利用者様の生活を支援する中で、虐待はあってはならないことだ。
しかし、福祉現場の実態は、常に虐待というリスクと隣り合わせの危険な状況だった。
その状況をつくっている明確な理由は、福祉がサービス業として成り立っていないということだ。
福祉がサービス業として成り立っていれば、ご利用者様を愛称で呼んだり、タメ口での対応はあり得ない。
しかし、愛称やタメ口は日常的に福祉現場に染みついてしまっている。
全国規模の研修や事業所見学などをとおしても強くこのことは感じられた。
わたしが働いていた事業所だけの課題では全くなく、日本全国で蔓延している根深い課題が、福祉はサービス業として成り立っていないということなのだ。
そして、福祉がサービス業として成り立っていないことの根拠として、虐待がなくならないことがあげられる。
一体どこの世界に虐待をするサービス業があるだろうか。
そんなサービス業は絶対に受けたくない。
それに、そんな業界で働くことのリスクは甚大だ。
いつ何時虐待に関わるか分からない状況というのは、職場として非常にハイリスクだ。
わたしは、そのような状況を変えるべく独立を決心した。
福祉がサービス業として成り立つことで、虐待はなくなる。
一番有効な虐待防止対策として、このことを研修としてつくりあげ、本気で福祉業界から虐待をなくすつもりだ。
そして、福祉業界が最高のサービス業として、
“憧れの職業”
として認知されることを期待している。