福祉職員による虐待の原因

 福祉職員による虐待が後を絶たない。

 ニュースで虐待の報道を見るたびに、つらく悲しい気持ちになる。

 なぜ、虐待がなくならないのか?

 それについて、著書『福祉が知らない世界』に詳しく書いたのでぜひ読んでみて欲しい。

 福祉職員による虐待の報道を見ると、

「感覚が麻痺してるな」

ということを深く感じる。

 わたしは、福祉施設での勤務経験があるから、そこでの実体験を通して、その麻痺した感覚というのがどんなものか理解できる。

 例えば、「ご利用者様のため」と言ってご利用者様に「説教」や「指導」をしようとする行為である。

 サービス業で、お客様に「説教」や「指導」する業界はまずあり得ない。

 そもそも、福祉職員にそんなスキルは求められていない。

 それでは、なぜ福祉職員は、不要な「説教」や「指導」をしたがるのか?

 それは、福祉職員にとって都合のいいようにご利用者様を

管理

したいからにほかならない。

 福祉職員が「専門職」であると言うのであれば、ご利用者様を

管理

するような不要な考え方をなくさなければならない。

 福祉職員による虐待は、このように感覚が麻痺した結果なのだ。

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