新年度を迎え、新しい部下や後輩ができた人は多い。そのなかで、部下や後輩とどのように接したらいいのかという問題に直面する。
変に先輩風を吹かせるのはよくない。日頃の業務を丁寧に行い、部下や後輩を指導する時は、根拠をもって説明することが大事だ。
現場に出れば、お客様やご利用者様にとって、職員間の上下関係は関係ない。だから、上司・部下や先輩・後輩といった上下関係を乗り越えてチームで協働できるパートナー同士という関係性でなければならない。
お互いに変な見栄や足の引っ張り合いになるようなことは避けたい。
そこで、部下や後輩との接し方について考える時に、まずは自分自身の気持ちに丁寧に耳を傾けてみることを提案する。
部下や後輩とのコミュニケーションの中で、その時自分はどういう感情だったか、ということを内省的に振り返るのだ。
「あの時自分はイラっときていた」とか、
「あの時自分は悲しい気持ちになった」というように、自分の感情を振り返ってみる。そうすると、一歩引いた目線で自分を客観視できる。
冷静になった状態でないと、間違った行動をしかねない。
部下や後輩にどう行動してほしいかを考える前に、まずは先達自身が自らを律することが肝要だ。
まずは自分の足元から。灯台下暗し。一番見るべき部分を見落とすようでは、それこそ部下や後輩はついていこうとは思わない。