虐待防止対策のためには、まず
福祉はサービス業である
ということをしっかりと理解してもらうことである。
この「当たり前」を正確に理解することが、虐待防止対策の一番の手立てだ。
そのためにも、サービス業は、どのような考え方で仕事に取り組むのかということについての理解が必要だ。
サービス業は、お客様満足を追求し、実践することである。
そして、常に自分の仕事を振り返ることのできる冷静さと謙虚さが必要となってくる。
サービス業は、目に見えない価値を生むお仕事である。
常に高い意識が求められる厳しいお仕事だ。
では、そのような考えはどのように身につけられるか?
それは、ご利用者様の喜びを自分の喜びとして感じられたという実際の体験をすることである。
これはわたしの実際の体験であるが、ご利用者様に日中活動に入った時、活動後すぐにそのご利用者様がお疲れになって眠っておられるということがあった。
その活動が本当にそのご利用者様にとって満足のいくものだったかどうかは不明だが、ご利用者様にとっての日常にちょっとした彩りを提供できたようにわたしには感じられた。
そのような実際の体験を通して、サービス業としての考えは、身につけられる。
ご利用者様、お客様にサービス業は育てられるのだ。