福祉業界は、「権利擁護」という視点で支援技術が語られることが多い。
この「権利擁護」の理解を一体どれほどの福祉職員が理解できているだろうか?
そもそも「権利擁護」の理解に関して、それを教えている専門家自体がどれほどの理解があるか疑わしい。
「権利擁護」の理解は、非常に難しい。
そんな難しい話をしなくとも、サービス業の視点で福祉を捉え直すことで、よりよい支援やサービスに繋がる。
愛称やタメ口でご利用者様に対応するサービス?
切迫性・非代替性・一時性の三要件がそろえば身体拘束ができるサービス?
条件を満たせば認められてしまう身体拘束は、実質的に虐待を許容する仕組みだ。
サービス業としてご利用者様目線のサービスとは一体どういう立ち振る舞いが求められるのかということを常に意識しながら支援を一つ一つ行わなければならない。
そうしなければ、例えば、「〇〇だったら身体拘束できる」というように、一定の条件がそろってしまえば思考停止的に身体拘束が認められてしまうことになる。
思考停止に陥らないためにも、サービス業としての立ち振る舞いを常に意識しなければならない。
自分自身がその支援をサービスとして受け入れられるかどうかをもっと丁寧に考えなければならない。
「自分はサービス業としてできているから大丈夫」という慢心は論外だ。