福祉は特別枠?

 なぜ、福祉は、サービス業の中でも特別枠のようにカテゴライズされているのだろうか。

 ホテル業や飲食業などと同様のサービス業であれば、あえて福祉という別ジャンルで学問にまでして“壁”をつくりあげる必要はなかったのではないだろうか。

 福祉というジャンルを他のサービス業とは別にカテゴライズしてしまったことで、福祉は言わば“井の中の蛙”状態だ。

 サービスの基本を理解せず、ただただ「弱い立場の人を守る」ことだけに注力するのは、“木を見て森を見ず”状態に陥ることになる。

 サービス業は、そのサービスを受けたいと思う人のために働くのが基本姿勢だ。

 福祉は、自らをカテゴライズし、城を築き上げることで、そんな簡単な基本を見失う状況に陥っている。

「弱い立場の人を守る」という視点は、支援する立場と支援を受ける立場で、上下関係をつくりだしてしまう危険性がある。

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