わたしたちは、しばしば自分の欲によって自分自身が振り回されてしまっていることがよくある。
生活に必要最低限のものが満たされていれば、それ以上を求めようとした途端に、様々なところに支障が出る。
それを未然に防ぐためにも、少欲知足の考え方を身につけておくことをおすすめしたい。
読んで字のごとく、欲は少なく、足るを知ることを心がけるのだ。
どんなことでも極端になってはいけない。
楽しいことも苦しいことも、極端に向かってはならない。
楽しいことにのめり込むのはなんとなく注意しなければならないことは容易に想像できるが、苦しいことも人間はのめり込むことがある。のめり込んではいけない。何事もほどほどに、腹八分をわきまえなければ大目玉を食らうことになる。
こうして摂生を心がけるのは、たいへんなようにも思うが、実はこれこそが自分を満たすことに繋がるのだ。
自分を満たすことは、自分を大切にすることだ。
自分を大切にすることは、極端を避け、少欲知足をもって自分を満たすことにある。
平穏に過ごすことこそ、美徳なのだ。