家庭内の虐待、福祉施設内での虐待、、、
その根本原因は、他者を変えようとしてしまっているところにあります。
これは、いじめやパワハラなど人間関係でおこる問題すべてに言えることです。
「どうにかして相手を変えてやろう」
この意識が少しでもある限り虐待やいじめの引き金となります。
それはなぜでしょうか?
人間関係でおこる問題は、根本的に自分自身の課題です。
そこをまずはしっかりと理解しなければなりません。
自分のことをしっかりと見つめられないのに、他者を変えられるわけがありません。そもそも、自分以外の他者を変えることなど不可能なのです。
人間関係の本質は、自分自身と向き合い続けることです。
自分自身と上手く折り合いをつけていれば、他者を変えようなどとは思いませんし、いじめや虐待などするはずがありません。
なぜ虐待にいたるのか?
なぜいじめをするのか?
それは、そのような振る舞いをしなければ自分を保つことができないからなのです。
なぜ、介護施設で虐待がおきるのでしょうか?
職員不足?教育不足?スキル不足?・・・
根本的に言ってどれも間違いです。
サービス業としての仕事をしていれば虐待などおこすことはありません。
虐待をおこしてしまう理由は、介護という仕事をしている自分自身と上手く折り合いがついていないことが根本的な原因です。
「あなたは本当に介護の仕事がしたいと思っていますか?」
「現状の自分に満足していますか?」
「満足していないのであれば、それはなぜですか?」
どこかで自分自身と上手く折り合いがついていなければひずみが生じてきます。
虐待やいじめなど他者を傷つける行為は、満たされない自分から逃れるためのものです。
自分自身から逃げ続けている限り、よりよい人間関係は築けません。
福祉施設で虐待がおきるのは、そもそも介護という仕事をする以前に、自分自身と向き合えていない人が、介護現場に多いからです。
自分自身と向き合うことができてはじめてスタートラインに立てます。
介護現場の虐待問題は、そもそも仕事になっていない状況が問題です。
まずは仕事ができる状況をつくらなければなりません。
自分自身と向き合うことのできる大人があまりにも少なすぎます。
もしかしたらそんな人ほとんどいないのではないかとさえ感じる状態です。
そんなの大人とは言いません。
子どもの世界でいじめがなくならないのは、大人がだらしないからです。
大人が自分自身と向き合えていないからです。
それが、虐待をおこし、パワハラをおこし、いじめをおこすのです。
世の中すべて繋がっています。
子どもも大人も関係ありません。
人間関係は連鎖していきます。
それを悪循環にしてしまうか、好循環にすることができるかは、一人一人が自分自身と向き合うことに尽きます。